みかんを保存するには室温だけでなく、様々な方法があり、それぞれ消費期限が異なります。
みかんの保存方法と各方法での適切な期間
1. 涼しい室温(5〜8°C)での保存:1〜3週間
みかんは湿気と熱に敏感です。室温状態で育つので、湿度の高い場所を避けて室温で保存するのが理想的です。通常、1〜3週間は持続します。
5〜8°Cの涼しい場所で保存しましょう。湿度が高かったり、直射日光が当たる場所では傷みやすいので注意が必要です。
また、腐ったりカビが生えたみかんと一緒に保存すると、他のみかんも傷みやすくなるため、複数保存する際は定期的に状態を確認しましょう。
2. 冷蔵庫の野菜室での保存:2〜4週間
室温での保存が困難な季節は、冷蔵保存が適しています。しかし、冷蔵庫での保存は乾燥や風味の低下を引き起こしやすいです。
野菜室での保存をお勧めします。ペーパータオルや新聞紙で個別に包んでから数個をプラスチック袋に入れて冷蔵します。
野菜室で保存した場合の賞味期限は、約2〜4週間です。
3. 冷凍での保存:1か月
より長期間保存したい場合は、冷凍がお勧めです。皮ごと冷凍する方法と皮を剥いて冷凍する方法があります。
皮ごと冷凍する手順
1. 軽く水で洗い、ペーパータオルで表面の汚れを拭き取る。
2. フリーザーバーンを防ぐために、しっかりとラップで包む(ラップの端をねじると密着しやすい)。
3. 冷凍用の袋に入れて空気を抜いてから密封する。
食べるときは、室温で30〜40分置いて自然解凍するのがベストです。急いでいる場合は、水道水やお湯で解凍を早めることができます。
皮を剥いて冷凍する手順
1. 皮を剥いてからラップで包む。
2. 冷凍用の袋に入れて冷凍する。
皮を剥いて冷凍した場合は、解凍せずにそのまま食べることができます。冷凍保存の目安は約1か月です。
4. みかんが入っていた段ボールを利用しての保存:3週間
みかんが入っていた段ボールも保存に役立ちます。しかし、購入時の状態のままで放置するのは避け、傷んでいるみかんは取り除きます。段ボールとみかんを新聞紙の上で乾かした後、新聞紙を敷いた段ボールに、ヘタを下にしてみかんを並べていきます。みかん同士が触れないように間隔をあけることが重要です。みかんを並べたら、新しい新聞紙を上に敷き、さらにみかんを並べるという工程を繰り返します。段ボールで保存する場合、週に1回はみかんを入れ替え、傷んでいるものは除去することが重要です。底の方にあるみかんほど傷みやすいため、下から食べると無駄なく楽しめます。
段ボールで保存した際の賞味期限は約3週間です。
みかんをおいしく長持ちさせる方法
みかんはカビや圧迫によるダメージに敏感なため、保存する際にはいくつかの小技を駆使することが重要です。美味しく長持ちさせるためのいくつかのコツを以下に紹介します。
ヘタを下向きにして保存する
ヘタが下になるように保存すると、乾燥を防いでみかんがしわくちゃになるのを避けることができます。また、この方法は圧迫によるダメージを軽減し、美味しい状態を保つために有効です。
カゴで小分けにする
通気性を良くし圧迫を防ぐために、みかんを小分けにしてカゴに入れて保存します。みかん同士が重ならないようにすることで、傷みにくくなります。また、カビが生えたものを発見しやすくなり、感染が他に広がるのを防ぐことができます。
季節の湿度に合わせて保存方法を工夫する
みかんの保存には、季節ごとの気候に合わせた方法が効果的です。例えば、冬は温度が低いため、暖房を使わない玄関などでの保存が良いでしょう。みかんは湿気に弱いので、冬場でも通気性の良いカゴに入れて風通しを良く保つことが重要です。夏場のように高温多湿の季節では、冷蔵庫の野菜室での保存が推奨されます。
甘くて美味しいみかんの見分け方
みかんの美味しさは、皮やヘタの色、大きさで判断できます。皮が濃いオレンジ色でツヤがあり、表面にブツブツ(油泡)が多いみかんは、熟して甘みが強い傾向にあります。また、ヘタの中心の軸が細くて黄色で小さいものは、栄養が多く送られていた証拠で、そういったみかんは美味しいとされています。
みかんの豆知識
みかんにはビタミンCが豊富で低カロリーでです。漢字では「蜜柑」と表記され、甘い蜜を連想させるほどの甘さが由来です。適量を保存しながら、カロリー過多にならないように気を付けて楽しみましょう。みかんを食べ過ぎると手や足が黄色くなる可能性がありますが、これはカロテンの摂取過多が原因で、摂取量を減らせば元の色に戻ります。
まとめ
正しい保存方法を用いれば、みかんは長く美味しく楽しめる果物です。ヘタを下向きにし、適切に小分けして、季節の湿度に合わせた保存方法を心がけましょう。