夏服をしまう前のお手入れ方法

最低気温が18℃を下回ると、秋の衣類の入れ替えの時期がやってきます。黄ばみや臭い、虫による被害を防ぐために、衣類をしまう前にしっかりと皮脂汚れ、こぼれた食べ物、汗などの汚れを洗濯で取り除くことが大切です。色あせを防ぐためには専用の洗剤を使用し、陰干しや室内干しをおすすめします。

衣替え時によくある問題とその対策を紹介します。夏服をしまう前に、しっかりと洗濯することが重要で、アイテムごとに適切な洗濯方法を説明します。たとえば、白いTシャツの場合、黄ばみを防ぐために弱アルカリ性洗剤を使用し、汚れを浸け置きしてから洗濯機で洗うことがおすすめです。浴衣の場合、おしゃれ着用洗剤を使用し、洗剤を汚れに直接塗布してから洗濯することが大切です。帽子、リネンシャツ、サマーニット、敷きパッドについても適切な洗濯方法と注意点をお伝えしています。

夏にかかせない「白いTシャツ」のお手入れ方法

• 生地の黄ばみや黒ずみを防ぐために、弱アルカリ性洗剤を溶かしたお湯（約40℃程度）にTシャツを約20分間浸け置きましょう。この手順は、毎日の洗濯時に加えるひと手間で、白いTシャツを美しく保つのに役立ちます。
  
• 日常の洗濯で完全に取り除けない黄ばみや汚れが発生した場合、定期的に酸素系漂白剤を使用して漂白しましょう。漂白剤には、塩素系と酸素系の2種類がありますが、生地へのダメージが少ない酸素系の漂白剤をおすすめします。
  
• 酸素系漂白剤には、食べこぼしや頑固な汚れを落とす効果があります。さらに、皮脂汚れが繊維に蓄積することによって、衣服が黄ばんだり黒ずんだりするのを防ぐだけでなく、除菌効果により嫌なニオイの定着を軽減することもできます。
  

これらの方法を実践することで、白いTシャツを清潔で美しく保つことができます。

「しわやたるみを防ぎたいリネンシャツ」のお手入れ法

• リネンはしわができやすく、しわがついた場合取り除きにくい素材です。洗濯の際には、洗濯ネット（約30×33cm）を使用すると、しわが少なく仕上げることができます。
• ネットに入れてから洗濯し、脱水は最短時間に設定しましょう。脱水後はすぐに取り出して、形を整えて陰干しします。

「きれいな形をキープしたいサマーニット」のお手入れ法

• サマーニットを洗濯機で洗う場合は、型くずれを防ぐために洗濯ネットに入れ、弱水流コースや手洗いコースを使用します。
• 色あせや型くずれ、着用中にできる毛玉を防ぐために、おしゃれ着用洗剤を使用することをおすすめします。柔軟剤を併用すると、柔らかく仕上がります。

夏のイベントで活躍することが多い「浴衣」のお手入れ法

• 洗剤は、型くずれや色あせを防ぐ効果のあるおしゃれ着用洗剤をおすすめします。
• エリなどの汚れが気になる場合は、洗剤を直接汚れにつけて、キャップの角で軽く叩いてみてください。これを「前処理」と呼びます。
• 浴衣をたたんでから、洗濯ネットに入れて洗濯機の弱水流コースで洗濯します。

一夏中ずっとかぶりっぱなしだった「帽子」のお手入れ法

• 帽子はひたいが触れる内側や、手で触るツバなどが汗やファンデーションなどで汚れやすい部分です。これらの汚れを取り除くために、「前処理」が必要です。
• 洗濯前におしゃれ着用洗剤を汚れの部分に直接塗布し、キャップの角で軽く叩いてみましょう。
• 洗濯機で洗濯する場合は、洗濯ネットに入れて洗います。手洗いの場合は、押し洗いを行います。
• 帽子を干す際には、洗濯ネットに詰めて形を整え、ペットボトルなどを使って型くずれを防ぎましょう。

「敷きパッド」のお手入れ法

• 汗を吸収した「敷きパッド」は、黄ばみや嫌なニオイの原因となります。洗濯前におしゃれ着用洗剤を汚れの部分に直接塗布し、前処理を行います。
• 洗濯ネットに入れ、洗濯機の「大物洗いコース」や「毛布コース」などで洗濯します。
• 干す際には、物干し竿を2本使ってM字型にかけると、早く乾きます。

夏服のお手入れのまとめ

これらのお手入れ方法を参考にして、夏の衣類やアクセサリーを適切に洗濯し、手入れすることで、来年の夏をおきに入りの服で迎えましょう。